表題の通りなのですが、Magento1系(Magento1.5,1.6,1.7,1.8,1.9系)のサポート期限の延長が、Magento社から正式にコメントされました。
従来、2018年11月までといわれていた期限が、2020年6月までに延長されています。

Supporting Magento 1 through June 2020
https://magento.com/blog/magento-news/supporting-magento-1-through-june-2020

MAGENTO OPEN SOURCE SOFTWARE MAINTENANCE POLICY(PDF)
https://magento.com/sites/default/files/magento-open-source-software-maintenance-policy.pdf

Magento1系サポート期限

昨年あたりから、いろいろ巷の(ネットの)噂で、Magento1系のサポート期限が延長されたと語られていましたが、それは有料のEnterprise版の契約のみで、無料のCommunity版(オープンソース版)に関しては、問答無用で今年秋に打ち切られる可能性もまことしやかに囁かれていました。
(ご参考:Magento1.9と2.xの各バージョンのサポート期限について

しかし、というか、やはりというべきなのか、ここに来て、Magento社は、オープンソースのMagento1系に関しても、2020年6月までセキュリティパッチの提供をつづけると正式にアナウンスいたしました。
もちろん、これはMagento1系のユーザーにとっては朗報なのですが、一方、ここ一二年で苦労してMagento2への移行を実施した運営者の中には、「あんなに急かされたのは一体なんだったのか、、、」という、なんともいえない脱力感を感じている人もいるかもしれません(私もどちらかというとその一人です)。

これは、ある意味、Magento社の敗北宣言ともいえるもので、Magento2系の開発がスムースに進まず、ユーザーへの浸透も思ったようには進まなかったことを、暗に認めたことになるのではないかと思います。
1系のサポートを18ヶ月延長したことで、ユーザーのMagento離反を食い止めることができるのか、それとも、Shopifyなど他のプラットフォームへの流出がつづくのか、いまのところはなんとも言えません。

今後はAdobeの指針が大きなウエイトを占めていくはずので、いままでのような混乱がつづくとは思えないのですが、では、果たして、2020年の6月に本当に1系のサポートは終了となるのだろうか、という、そういう新たな疑念の中にMagento1の運営者は放り込まれたことになります。
実際、Magento社は、Magento1系のPHP7.2への適応パッチを開発しているようなので、理屈上、PHP7.2のサポート期限の2020年11月まではそのまま使えることになります。これは、いまの最新のMagento2.2.xよりも、一年以上も寿命が長いことになります。

もちろん、これから新しくMagentoでサイトを立てる人にとっては、Magento2系が第一選択肢になると思うので、兎にも角にもMagento2系の安定化を願うばかりです。

(追記 9月30日)
Magento1.9.2.xと1.9.3.xのためのPHP7.2適用パッチが早くもリリースされました。

PHP 7.2 Support Patches for Magento 1 are now available
https://community.magento.com/t5/News-Announcements/PHP-7-2-Support-Patches-for-Magento-1-are-now-available/m-p/106999

ダウンロードはこちらからになります。
https://magento.com/tech-resources/download#download2240

今回のPHP7.2パッチは、やはりPHP7.1パッチの提供時にもサポートしたInchooという有名ベンダーが大部分のコードを書いているようです。パッチの適用方法について、Inchooのブログで説明されています。

PHP7.2へのバージョンアップは、1.9系のテーマやエクステンションの対応状況もあるので、適用の是非はテスト環境で試してから判断するようにしてください。