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Magento2サポートはじめました(休止中です)

By |2019-06-27T13:04:33+09:002019年2月12日|Categories: あいさつ|Tags: |

お知らせ

業務多忙により、個別のMagento2有料サポートは休止させていただいております。
無料サポートのMagentoフォーラムは継続しておりますので、Magento2についてのご質問は、ぜひフォーラムをご利用ください。ご迷惑おかけいたしますが、どうぞよろしくお願い申しあげます。

Magentoできるもん!管理人

1. Magento2はマイナープラットフォーム

Magento2は、実は、マイナーなECプラットフォームです。

日本でMagentoがあまり使われていない、という意味ではなく、世界的に見ても、Magento2は、決してメジャーなECプラットフォームというわけではありません。

確かに、数年前まで、Magento1.9が主流だった頃は、Magentoは世界シェア30%を占めるNo.1のプラットフォームでした。
使いやすく、高機能で、しかも無料のオープンソースなので、導入のハードルが低く、爆発的にユーザー数が増加したのだと思います。

しかし、2015年末のMagento2系のリリース以降、Magentoは世界中でそのユーザー数を徐々に減らし、来年、1系のサポートの切れる2020年に、もし純粋に2系だけで実稼働サイトをカウントすれば、Magentoの世界シェアは、おそらく1〜2%ほどしかないと推計されています。(ご参考:「Adobe Commerce Cloud」という製品名の意味するところ

Magento2のユーザーが伸び悩んでいる原因は、

  • Magento1系からMagento2系への移転が難しい
  • Magento2の設定や使い方が難しい
  • プロの開発者に委託すると高い

主にこの3点になります。

これは、Magento/Adobe社の戦略で、中規模〜大規模のEC事業者をMagento2のユーザーターゲットにしているが故の、自然な結果と言えるかもしれません。

「使いやすく、高機能で、無料のオープンソース」は、Magento社に収益をもたらしてはくれません。
おそらく、Magento社はMagento1系から教訓を学び、それを糧に、「使いにくい/難しい」Magento2をリリースしたのだと思います。そして、Adobeがいま、その方向を強化しているのです。

しかし、逆に考えると、もし自力でMagento2を使いこなすことができるのならば、最大限にリッチなプラットフォームを、最小限のコストで運営することが可能ということにもなります。

特に、多言語マルチストア構成の自社サイトを時間をかけてじっくり育てていくのなら、Magento2は図抜けてパフォーマンスの高い、依然として魅力あるECプラットフォームの代表格です。

2. Magento2サポート方針について

開発者でもない、プログラマでもない、通常のサイト運営者が、どうやってMagento2を使いこなせばいいのか。いくつかのコツがあります。

  • Magento2のコアコードをいじらない
  • 無理なカスタマイズをしない
  • エクステンションを多く入れすぎない
  • 実績のあるテーマを使う
  • 基本機能を忠実に使うことを心がける
  • アップデートを行う
  • 英語をがんばる

と、リストアップをすれば、当たり前と言えば当たり前のことばかりなのですが、この方針はやや保守的で、オープンソースであるMagento2の自由度を制限するかのような内容も含まれています。

もちろん、Magento2を導入する目的は様々ですので、優先すべき事項は優先してください。
しかし、同時に、このコツを忘れないようにしてください。

Magento2を使いつづける上で一番大切なことは、継続してアップデートを行うことです。
そして、開発者ではない、通常のサイト運営者が自力でアップデートを行うためには、上記方針を守るのが、最もリスクの少ない管理になると私は考えています。

「トラブルのないMagento2は本物のMagento2ではない」という格言でも作りたいほど、Magento2はトラブルの宝庫です。

ただでさえ悩ましい人生に、あえてトラブルや悩みを増やす必要があるのか?
クローズドな日本のサービスにお金を払って、とにかくちゃんと動くカートと、それに対して責任を持つ日本人技術者の存在を確保すれば、そのほうが自分のECビジネスにとってはるかに合理的ではないのか?

このような視点から、Magento2の実サイトへの導入にあたっては、そのデミリットの面をよく考慮するようにしてください。

Magento2はオープンソースであり、オープンソースで自らのビジネスを組み立てるのは(言葉はちょっときついのですが)最終的には自己責任になります。
そして、当サービスの有料サポートも、原則としてこの方針下でのご提供とさせていただきます。

Magento2の構築・運営で壁にぶつかったら、ぜひ当サイトのMagentoフォーラムにご投稿ください。
フォーラムは無料サポートとなります。初歩的な疑問や質問など、なんでもお気軽にご相談ください。

いろいろ調べたけど分からない、フォーラムでも解決しない、具体的にどう作業すればいいかイメージがつかめない、そのような場合は、当サイトの有料サポートをご検討ください。
個別の有料サポートのご依頼は、以下リンク先のお問い合わせフォームよりご連絡いただけますようお願い申しあげます。

皆様のご投稿、ご連絡を、心よりお待ちしております。

サポートご依頼のお問い合わせはこちらから

Magento2サポート

Magento2は本当に使えるのか?

By |2019-05-29T11:11:46+09:002017年12月15日|Categories: あいさつ, Magentoの設定, Magentoバージョン, 中国越境EC|Tags: , , |

結論から言うと、もう少し待つべき、です。

Magento2系は、2015年11月に2.0.0がリリースされ、先日2017年12月14日の段階で、2.2.2までバージョンが更新されました。
初リリースから2年を経て、バグや不具合の修正はだいぶ進んだと言われていますが、それでも、まだ基本機能にさえ様々なバグがあると報告されています。

たしかにMagento2のインターフェイスの改善は素晴らしく、管理画面の見やすさは明らかに向上しました。
しかし、JavaScriptを多用しているためか、オンラインストアの生命線ともいうべきチェックアウト(カート画面)の読み込みが重く、Magento社の公式案内のスペックを満たしている環境下でも、Magento2のカート画面がサクサク動くという保証はありません。
新規サイトでアクセスが限られているストアであればともかく、現実的に一定のアクセスのあるフルライブ環境での実用を考えると、特にスマートフォンでの表示スピードに関しては、有料のエクステンションを入れて補強するか、あるいは相当なスペックのサーバー環境で構築する必要があるのではないかと思います。

いままでのMagento1系は、通常のシェアサーバーでも安定して動き、その導入の容易さから、小規模のストアでも世界中で数多く利用されてきました。利用者が多いのでMagentoベンダーも増え、それが結果的にたくさんのフィードバックを生み、速やかなバグ修正や機能向上に結びついてきました。
しかし、Magento2系においては、Magento社の戦略かどうかは不明ですが、どちらかと言うと、大規模ストアを前提に開発が進められているという印象があります。それは、Magento2の利用において、CLI(コマンドラインインターフェイス)での操作が推奨されている現状とも無縁ではありません。

Magento2のストアにテーマやエクステンションを新しくインストールすると、その度にSSHアクセスをして、黒い画面を開き、コマンド作業でMagentoのファイルを展開しなければならないのです。コマンドそのものはよく使ういつくかを丸暗記のように覚えればいいのですが、プログラミングに無縁の素人にとっては、これほど億劫なことはありません。(コマンド作業の例は、Magentoテーマの動画をご参照ください。)

しかも、Magento2では、エクステンションのインストールにComposerを使う方法もスタンダードになっていて、これは、コマンド初心者にはかなりハードルが高いと言えます。Composerは、PHPで作成されたファイルをローカル(自分のパソコン)に落とさずに、直接ネット上でファイルを引っ張ってきてダウンロード/インストールするためのプログラムです(と、とりあえず私はそう理解しています)。はじめてComposerの存在を知り、そのサイトを訪れた時、ベートーベンの厳つい顔のイラストが目に飛びこんできて、かなり面喰ったのを憶えています。なんだ、これは、と。

https://getcomposer.org/

思えば、Magento1系においては、Magento Connectを使うことで、画面上の操作だけでエクステンションをインストールすることができました。WordPressのようにクリックするだけでプラグインのインストールが完了するほどの爽快感はありませんが、それでも気軽にエクステンションのインストールを行い、ストア機能を拡張させることができました。
ところが、Magento2系においては、Magento Connectを引き継ぐMagento Marketplaceが、いまだベータ版のような状況で、エクステンションのストックも豊富ではありません。管理画面のSystem > Web Setup Wizardと連携して、Marketplaceで購入したエクステンションを画面上の操作だけでインストールできるように設計されていますが、環境により不具合も多く、安定して使えるようになるまでは、もうしばらく時間がかかりそうです。
また、Setup Wizardは、操作画面上からMagento2のアップデートもできるようになっています。しかし、これも失敗すると既存ファイルを消してしまい、ストア全体を壊してしまう不具合も報告されているので、注意が必要です。

一般のストア運営者は、デザインをいじったりコンテンツを更新するだけでなく、受注処理をすることに日々のパワーを使います。なので、管理画面の使い勝手や更新のやり易さが、プラットフォームの必要条件です。
しかし、Magento2は、お世辞にも使い勝手が良いとは言えません。もちろん、これは将来的には徐々に洗練化されると思いますが、今までのところ、むしろ、一般の運営者を遠ざけるかのように、わざと導入を難しくしているのではないかと勘繰りたくなるようなこともあります。つまり、サイト構築やサーバー管理を外注するような、ある程度の予算のある中規模以上のサイトを平均的利用者として想定しているのではないかと思わせる節があります。

もっと言うと、Magento社は、無料のオープンソース(CE版)の普及はそこそこにしておいて、エンタープライズ(EE版/ECE版)の契約をとれればいい、と割り切っているのかもしれません。
ちなみに、EE版の年間契約は日本円で約250万円~、ECE版(EE版+AWS Cloud)の年間契約は約450万円~と言われています。

実際、Magento2がリリースされた前後から、Magentoのシェアが増えたという話を聞いたことはありません。

サーバーインストール型のECアプリケーションとしては、WordPress+WooCommerceが高機能化したり、Magentoと同様に多言語多通貨対応のPrestashopなどの人気が上昇しました。また、ASPサービスとしては、Shopifyの存在感が圧倒的なものになりました。
Magento1系の公式サポートが2018年秋までと言われ、にもかかわらず、Magento2はまだ不安定で動かせないとなれば、よほどのMagentoマニアでない限り、Magento1系の運営者が他のサービスへの乗り換えを検討するのは自然なことです。Magento社が、このような流れを予想しなかったわけはありません。私の知人にも、Magento1.9からShopifyへ移転した人がいます。
Shopifyは一つのアカウントで多言語ストアの構築はできませんが、多通貨決済には対応しているので、単一言語(特に英語)のサイトを運営するのなら、実のところShopifyで必要十分なのです。

まして、日本人ターゲットの日本語のECサイトを構築するのなら、日本人の感性にマッチしているEC-CUBEやショップサーブなどを優先して使うべきです。スタートアップの日本語サイトが、わざわざ時間とお金と手間をかけてMagento2を選択しなければならないような理由は、私には思いつきません。もちろん、自らMagento構築のできるサイト運営者が、維持費削減のためにMagentoを使う例はあるかもしれません。あるいは、中規模~大規模のサイト運営者が、Magento2の高機能に魅かれて既存のプラットフォームからの移転を検討する例もあるかもしれません。しかし、その場合も、しっかり運営を継続していくためには、フロントエンドのデザイン内にchildテーマを作成し、日本人向けに相当カスタマイズする必要があると思います。Magento/Magento2のインターフェイスは、平均的な日本人にとって、決して馴染みやすいものではないからです。

Magentoが真に活きるのは、例えば香港のサーバーに英語デフォルトで構築し、同じストアを中国語(繁体字)で表示、さらに大陸の中国人もターゲットに含めるために普通話(簡体字)でも表示する、というケースです。この場合、決済通貨は香港ドルと人民元の2本建てとし、簡体字/人民元ストアは香港ドルのストアとは別ストアあるいは別サイトとして設定する、というマルチストア構成になります。

あるいは、東南アジアのマレーシアなどは多民族国家で、マレー語、英語、中国語が標準語として使われています。そのような地域をターゲットとする場合、同じストアを複数の言語ストアビューで表示し、ストアとしては統一します。そして、隣りのシンガポールもターゲットにするため、マレーシアのストアの商品内容(英語のストアビュー)はシェアするが、デフォルト通貨をシンガポールドルで決済できるように別サイトで構築する、というように、文字通りの意味での多言語多通貨のマルチストア構成を、一つのMagentoインストールで実現することになります。

Magentoは、日本で、越境ECサイトの王道と言われています。それは正しいのですが、使いこなすのは容易なことではありません。中国語圏向けの越境ECにポテンシャルがあると言われているのに、一方で、その越境ECの「王道」Magentoの基礎言語が英語であるということの矛盾は、ほとんど顧慮されていません。つまり、英語も中国語もそこそこできて、尚且つMagentoも使えなければ、中国語のMagentoストアを構築することはできないのです。(当たり前と言えば当たり前の話なのですが。)

構築も運営も外注してしまうと、コスト的に割に合わないような小規模サイトの運営者は、どうすればいいのでしょうか。自力で勉強してMagentoサイトを作るとなると、お金はさほどかかりませんが、膨大な時間が必要とされます。海外サーバーであれば、Magentoのインストールは1クリックでできますが、その後の作り込みや運営は、やはり一筋縄ではいきません。

そもそも本当にMagentoが必要なのか、という視点でプラットフォームの選択を再考してみるのもいいかもしれません。
Magentoは、サイト運営者にとって、目的ではなく、手段の一つです。自分のストア展開にとってMagentoの他にベターな選択肢があるのなら、そちらを選ぶべきです。
それでも、ASPのような制約のあるプラットフォームではなく、自由にサイト構築をできるMagentoのほうがいい、多言語構成を最小のコストで実現したい、越境ECサイトだからMagentoの世界標準のインターフェイスがほしい、というケースは多いと思います。立ちあげで苦労しても、ASPで発生する永続的なコミッションを考えれば、Magentoのある種の難解さは、イニシャルコストとして十分にペイする、という見解もあると思います。また、開発環境が世界規模なので、新しいECのトレンドをいち早く取り込むこともできます。

当サイト「Magentoできるもん」は、とりあえずこれだけを押さえればMagentoサイトを構築することができる、という趣旨で公開していますので、できる限りのアウトプットをし、今後コンテンツの充実をはかりたいと考えています。

Magentoデモ・導入事例のページで紹介しているZENVAVAというライブ環境のサイトがあるのですが、これは、2016年初頭に、1年ほどの準備期間を経て、Magento1.9でオープンしました。
実は、このZENVAVAサイトを、いま、Magento2.2へ移行しようとしています。

この1.9→2.2の移行作業については、目下のことろ、2.2.でCSVの商品一括データをインポートできない(エラー回避できない)、複数選択商品の在庫の有無がConfigurable Swatchesにきちんと反映されない、等のバグがあり、いささか途方に暮れています(*)。
1.9のSQLデータは、Magento社の公開しているMigration Toolで移行できたのですが、商品詳細の変更箇所などCSVで対応しようと予定していたことができず、結局手作業で編集しています。

つくづく思うのですが、Magentoの本当に面倒なところは、なにか不具合が発生した時に、それが自分の作業のミスなのか、サーバー側の設定に問題があるのか、あるいはサードパーティーのテーマ/エクステンションとの兼ね合いに齟齬があるのか、それともMagento本体のコードにそもそもバグがあるのか、すぐには分からないことです。上記のケースも、検索してみてると複数の人が同じようなトラブルを報告していて、且つ一様に解決していないので、それらの情報の最大公約数的なところを総合して、「たぶん、これはMagento2のバグなのだろう」と暫定的に結論づけています。

おそらく動いてくれるだろう、という感触はあります。
しかし、もしお急ぎでないのなら、Magento2系は、あと半年くらい、2018年初夏くらいまで待つのがいいのではないか、というのが私の個人的な感想です。
(もっとも、新規の立ちあげには時間がかかりますので、Magento2でサイト構築をスタートするには、今がちょうどいい頃合いとも言えます。)

Magentoのエクステンションを販売している海外の開発者も、自らのエクステンション販売サイトは、未だMagento1.9のままの人が多いです。Magento2のエクステンションを、Magento1.9のストアで販売しているのです。

彼らのストアがMagento2へ移行する時、その時こそ ”機は熟した” と見るべきかもしれません。

(*)Configurable Swatchesの表示バグは、ここここで論じられています。
2016年8月に報告されているバグが、2017年12月現在も解決されておらず、第三者モジュールmjankiewicz/MagentoConfigurableProductを入れないと修正されません。2.1.xでこの修正がコアに回収されたようですが、2.2.xから同じバグが再現されているようです。

追記(2017年12月末)
ZENVAVAサイトのMagento2への移行は完了しましたが、同上モジュールの採用は見送り、コア修正を次のアップデートまで待つことにしました。いかなる理由であれ、Magentoのコアコードに手を入れてはならない、というのが鉄則だからです。表示の改善は必要ですが、在庫有り商品の受注には影響は出ていません。

追記(2018年7月)
Magento2.2.5へのアップデートにより、上記バグは解消いたしました。

運営者あいさつ

By |2019-02-28T11:24:08+09:002017年10月15日|Categories: あいさつ, 中国越境EC|Tags: , |

こんにちは。

世にあまたある「できるもん」系サイトにお越しいただき、ありがとうございます。
第一香貿易合同会社の小林と申します。
基本的に、お茶屋です。

2006年に中国茶の通販店「中国茶の清香花楼」を中国人妻とはじめました。
リピートのお客様もついてくださり、楽しかったのですが、8年目で、諸事情によりお茶を休業することになりました。
そこで、休業中に、中国から世界へ発送という逆越境ECの「ZENVAVA-Zen Fashion」というサイトをオープンしました。
これは、Magentoをベースにストア構築をしました。

Magentoストアの立ちあげにあたっては、日本語で得られるMagentoの情報が少なく、苦労しました。
壁にぶつかった時、それを突破する糸口を与えてくれたのは、Magentoの英語フォーラムでした。
フォーラムでの様々な人のやりとりを読み、同じように自分でトライをしました。
すぐに解決することもあれば、どこに問題があるのかも分からず、ただ時間が過ぎるだけの日もありました。
それでもまた検索し、ひたすらフォーラムの記事を読みました。
自分で質問をし、誰からかの回答を待つこともありました。
問題が解決した時の喜びは、自分の店の商品が売れた時と同じように、とても大きなものでした。
そうして、一つひとつ、壁を乗り越え、なんとかオープンに至りました。

もちろん、ECサイトというものは、オープンできて成功というわけではありません。
集客、販促、発送から、顧客対応、品質管理、仕入交渉、資材購入まで、ほとんど商社のような機能を芥子粒ほどのサイズでやり繰りすることになります。
しかも、日々の運営で課題は増え、とりわけネットの向こう側の声なき声に耳を傾けねばなりません。
越境ECであれば、尚更その課題は複雑なものに思われます。

しかし、幸いにも、Magentoは世界中で広く利用されています。
それは、プラットフォームとして、そのシステムやインターフェイスに普遍性があるということです。
Magentoをベースとすれば、国境を意識することなく、モノとお金と情報を巡回させることができます。
つまり、より大きな意味において、売り手と買い手が、共通の言語で会話をすることができるのです。
英語圏の越境ECであれば、eBayやAmazonに出店するのもいいかもしれません。
ただ、より自由度の高いオリジナルな展開を志向するなら、自社の独自サイトになります。
そして、Magentoは、日本人にとっても、越境EC自社サイトのベースとして、第一選択肢になります。

私は、Webデザイナーや開発者ではありません。
それでも、ネット上の情報を整理することで、なんとかMagentoストアを構築することができました。
特に、Magentoの英語フォーラムで得られた知見はとても貴重なものでした。
その経験から、日本語でも同じようなサイトがあればいいと思い、この「Magentoできるもん!」を公開した次第です。

Magentoは、オープンソースとして、誰でも無料で利用をはじめることのできるECプラットフォームです。
そのため、スタートアップの小規模サイトが、コストを抑えてサイトを構築し、ストアをオープンすることができます。
運営が軌道に乗り、アクセスが増えてきたら、エクステンションを追加したり、サーバープランをアップグレードしたりします。
Magentoのポテンシャルは高いので、たとえ個人の規模で立ちあげても、将来的なストアの拡張性は無限大です。

わからないことは、どうぞフォーラムで質問をしてください。
あなたがわからないことは、きっと、別の誰かもわからないことです。
その問題をネット上で共有し、解決のプロセスを日本語で読めるようにすることが、当サイトの目標です。

また、当サイトでは、海外サーバーやテンプレート頒布など、英語圏でメジャーなサービスを紹介しています。
これは、越境ECとしてSEO的に有利だからというのが主な理由なのですが、それと同時に、もう一つ重要な側面があります。
それは、海外サービスを利用することで、自分の中に無意識的に根づいている日本的サービスの固定観念から抜け出すことができるというメリットです。
外国語の渦中に自らのビジネス環境を投入することで、自分自身が、いつの間にか海外のお客様の視線に近づくことができるのです。

越境ECは、インバウンド消費とは違い、あくまでも「海外進出」のひとつの形であり、アウェイでの戦いです。
日本に旅行に来た外国人をお客様にする場合は、現実の日本社会の圧倒的なリアリティーの中で有利に商売を進めることができますが、越境ECにはそのアドバンテージはありません。

はじめて行った海外で、自分が「外国人」として、見ず知らずの街の路上で露天商にでもなったシーンを想像してみてください。
もちろん、これは極端な比喩ですが、しかし、越境ECの根本はこれと同じです。
ただ、Magentoというアプリケーションの装いを身に纏うことで、露天商ではなく、一角のウィンドウショップになれるのです。

サイトのトップでも書いたのですが、私は、個人や零細企業こそが、海外に目を向けてビジネスを展開すべきだと考えています。
グローバリズムは、とかく悪く言われることが多いのですが、その弊害を嘆いていてもなにも解決しません。
日本にいながらにして日本円以外の通貨で売上を立てることのできる越境ECは、インターネット時代の恩恵です。
そして、個々人が常に外側の視点を持つことは、ひいては、日本国内の産業をミクロのレベルから活性化させることにも繋がるのではないかと思います。

尚、越境ECというと、中国・香港・台湾向け、あるいは東南アジアを含めた中華圏向けが大きな潮流になっています。
独自サイトの展開であれば、香港やシンガポールのサーバーにMagentoで構築することになります。
一方、中国大陸内のサーバーやCDNサービスを使うには、中国に法人を設立してウェブサイト運営の許可証を取得しないといけないので、かなり面倒です。そのため、中国大陸がターゲットであっても、先ずは香港のサーバーを便宜的に使うのがベターとされています。
中国語圏の越境ECについては、いずれブログで思うところを書きたいと思います。

お問い合わせはお問い合わせフォームから。
通常のMagento関連のご質問、ご不明な点は、フォーラムに登録してトピックの投稿をお願いします。
当サイトの内容に疑問点がある場合も、ぜひフォーラムにてご指摘ください。
皆様の投稿をお待ちしています。