Magentoマルチストア

Magentoは、一つのMagentoインスタンス(インストール)で、多言語・多通貨・複数店舗のマルチストアを構築・運営することができます。

Magentoマルチストアの設定

Magentoの魅力の一つは、一つのMagentoプラットフォームで、複数のストアを構築し、運営することができる点です。例えば、まったく同じストアの英語ストアと日本語ストアを、Magentoなら一つの管理画面で運営することが可能です。
ただ、Magentoのマルチストアは、実際に設定をして、コンテンツ作成をしてみないと、なかなかはっきりとしたイメージを摑むことができません。
マルチストアについての図式的な解説を読んで一通りの理解はできますが、実際にサイトが完成したら、「これはイメージと違った、、」と後悔することもあります。
それは、マルチストア構築にあたって重要なのは、実は、言語ではなく、通貨(決済通貨)だからです。特に、越境ECでの複数ストアの構築で先ずはじめに考えなければいけないのは、どの通貨で商品代金を回収するか、ということです。

Website/Store/StoreView どの層でマルチストアに分岐するか?

Magentoマルチストア比較

Magentoのストアは、Website > Store > Storeview という三層構造になっています。
Websiteのさらに上に、Default(Global)という層もありますが、これはシステム的に最上位のレベルになります。
シングルストアの構成では、Magento2の構造を意識する必要はないので、大抵の場合はすべてDefaultの層でストア設定をし、コンテンツ作成をしています。
しかし、マルチストア構成にする場合は、Magento2の階層構造を意識しなければなりません。
例えば、同じ店舗を、「日本語ストア」と「英語ストア」のマルチストアの構成にする場合も、上の図のように、三つのパターンが考えられます。

Aは、Storeviewの層でマルチストアを設定しています。これは、多言語マルチストア構成の最も典型的なパターンで、ヘッダー上部に言語スイッチャーを表示させることができます。ユーザーは自由にストア言語を切り換えることができます

Bは、Storeの層でマルチストアを設定しています。これは、ターゲット地域ごとにストアを分ける場合や、異なるジャンルのカテゴリでストアを分ける場合に採用される構成で、一般的には、フッター下部にストアスイッチャーを表示させることができます。ユーザーは自由にストアを切り換えることができます。

Cは、最上層のWebsiteの層でマルチストアの設定をしています。これは、完全に異なる複数ストア(店舗名の違うストア)を構築することもできる構成で、一般的に、ヘッダーにもフッターにもストアを切り換えるスイッチャーは表示されません。Websiteの層で分岐させたマルチストアは、双方へのリンクを表示させず、完全に独立したストアとして機能させることができます。

A、B、C、どれもブラウザーで見ると、スイッチャーの表示・非表示を除いて、「日本語サイト」と「英語サイト」を表面上はほぼ同じように表示させることができます。しかし、バックエンドでの構成には大きな違いがあります。

右上の表では、それぞれの項目について「分割して設定することができるか?」という視点で「〇」か「×」をつけています。

例えば、決済ベース通貨については、ストアごとに分割できるのはCだけです。
CのようにWebsiteの層でマルチストア構成をすると、「日本語ストア」では日本円で、英語ストアでは「米ドル」で、というように、ストアごとに別の通貨で商品価格を登録することができます。

もちろん、A、B、C、すべてのストアビューで商品価格を複数の通貨で表示することはできます。しかし、それは為替レートを反映させた計算上の価格です。商品登録をする際の値付けは、決済ベース通貨での価格になり、ユーザーにとっても、原則として、カートの最終画面ではベース通貨の価格が確認表示されます。

Magento2での多通貨の設定については、ブログ記事のMagento2の通貨設定もご参照ください。

「分割できるか?」 A B C
決済ベース通貨 × ×
支払い方法 × ×
発送方法・送料 × ×
顧客アカウント × ×
商品カタログ ×
言語
複数通貨表示
デザインテーマ

CのWebsiteの層でマルチストアを設定すると、支払方法や発送方法も分割でき、独立性が高くなります。AとBの違いは、商品カタログ(販売する商品カテゴリ)の分割可否です。Bのパターンでは、販売する商品をストアごとに分けることができます。

「共有できるか?」 A B C
決済ベース通貨
支払い方法
発送方法・送料
顧客アカウント
商品カタログ
言語
複数通貨表示
デザインテーマ

「共有できるか?」という視点で同じ項目の表を作ると、すべてのパターンで共有できる〇印となります。

Magentマルチストアの設定方法

Magento2のマルチストア構成は、ストアごとにURLを固定することが、SEOの観点から重要となります。
特に多言語サイトでは、それぞれの言語によってURL(独自ドメイン or サブドメイン or サブフォルダ)を分けてください。
また、マルチストア構成は、サーバー側での設定と、Magento2管理画面での設定の両方が必要となります。
サーバー側の設定は、Apache、Nginx、また共用サーバーでのcPanelの場合と、様々な方法があります。

Magento2のマルチストアの具体的な事例は、Magentoデモ・導入事例のページをご参照ください。

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